姫路・白浜:澤田店~人形の知恵袋~
澤田店・創業昭和21年
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澤田店

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節句人形の知恵袋

目次

大衆食堂の澤田店と節句人形との関係

澤田店は、実はかつて子供の成長を願う伝統行事に必要な節句人形やお正月の羽子板、七夕飾りなどを販売しておりました。

(節句人形を取り扱うことに至った経緯は創業者「つねきったん」の紹介記事をご覧ください。)

現在はもう取り扱ってはおりませんが、長年プロとして携わってきた者として、ここでは、ちょっとした人形の飾り方、しまい方のコツや人形にまつわるお話を紹介します。

ご家族と楽しく過ごすための豆知識としてお役に立てると幸いです。

ひなまつり物語

ひなまつりは今から約1000年前、平安時代にその頃の貴族の間ではじまったと言われています。

当時は人形のことを、「ひいな」、人形遊びのことを「ひいな遊び」と呼んでいました。

また、その頃は3月の初めの巳の日に、無病息災を願っておはらいをする「上巳(じょうみ)の節句」が行われていました。この日には陰陽師(おんみょうじ:占い師)を呼び、ご祈祷を捧げ、紙や草木で作った簡素な人形(形代:かたしろ)にお酒や供え物を添えて、自分の身代わりとして川や海に流しました。

この「上巳の節句」と「ひいな遊び」がひとつになって、今のようなひなまつりになったと考えられます。

このように、昔から伝わる桃の節句におひなさまを飾り、子供のすこやかな成長を願う意義深い行事を後世に伝えていきたいものです。

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ひな人形の飾り方

7段飾り

人形の飾り方は時代や地域によって、また、人形や道具の種類や数によって一様ではありません。

標準的な飾り方としては、屏風の前に内裏びなの一対と、三人官女など御所の雰囲気を表現する人形たちや桜橘、道具類を合わせた一揃いを飾るのが一般的です。

人形の並べ方については特に決まりはありませんが、全体をバランスよく見えるように、写真を参考にして美しく並べてあげてください。

(画像をクリックすると拡大します)

>>ひな人形飾り方の順序(7段飾り)はこちら

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端午の節句

鯉のぼり

五節句のうちの一つ、端は初めという意味で5月は旧暦で午月(ウマヅキ)にあたり「午」と「五」の音が同じことから5日が端午の日とされ、5月5日の節句は端午の節句と呼ばれてきました。

奈良時代には宮内行事になり、5月5日にはショウブやヨモギを使って厄除けの儀式が行なわれたので菖蒲の節句とも呼ばれています。その後、武士の登場で菖蒲が「尚武」に通じ、3月3日の節句が女児の節句なのに対して、これは男児の節句とされ、男児のすこやかな成長と出世を祈り、鯉のぼりや武者人形を飾るようになりました。この風習が今日に伝わっているのです。

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鎧・兜(かぶと)の飾り方について

鎧平飾り

鎧・兜(かぶと)の飾り方は、人形や道具の種類と数によって、また土地土地によって、いろいろありますが、お床間に平面にお飾りになってもよく、三段、五段と段式にお飾りになれば一層引き立ちます。特にむずかしい形式はございませんから、お人形とか、鎧またはは兜を中心にして格好良く配置していただければ結構です。

>>兜(かぶと)の飾り方はこちら

>>鎧(具足)の飾り方はこちら

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端午の節句の飾り物

柏餅

柏餅(かしわもち)

柏は昔から男性的でおめでたい木とされ、神事に使われてきました。

薬効があるとされるこの柏の葉にくるんだお菓子を食べて、丈夫でたくましく育つようにとの願いを込めたのが柏餅です。端午の節句に飾ったのは、江戸の中頃からと言われています。

粽(ちまき)

ちまきは古来中国から伝わったもので、米の粉やもち米で作った餅を茅(かや)や葦(あし)、笹の葉などで包み、五色の糸で巻いて結んだのが、この「ちまき」という名前の由来です。

柏餅と同じように、端午の節句の飾り物にはなくてはならないものです。

菖蒲(しょうぶ)

菖蒲は昔から薬草として知られ、また悪鬼を払うものとして端午の節句に使われています。

家の屋根や軒先に差したり、お酒にひたして菖蒲酒にして飲んだり、菖蒲枕として枕の下に敷いたり、お風呂の中に入れて独特の香りを楽しみ、体によいとされる菖蒲湯にしたりと、古くから様々な楽しみ方で、古くから今に伝えられています。

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人形の保存と手入れ

ホコリの除去

天気がよく、空気のかわいたカラッとした日におしまいください。

手や指で人形の顔に直接触れると脂がついてホコリがつき易くなります。羽根バタキや先をバラバラにした筆でよくホコリや汚れを除去してください。金具は乾いた布でよくふきホコリや脂がメッキの上に残らないようにしてください。

紙とポリ袋で虫から守る

柔らかい布や紙(新聞紙・印刷物は直接当てぬ様)で軽く包み汚れや破損、虫から守ってあげましょう。ただし、紙や布で包む時は強すぎないように。型くずれの原因になります。

紙や布で包んだ人形はポリ袋に入れて密封してください。大敵である虫を防ぎます。あとは箱に入れて隙間に新聞紙を詰め込みます。この時も紙を詰めすぎて型くずれの原因にならないように注意してください。

防虫剤の使用は正しく

たとえばショーノーやナフタリンなど化学剤を入れすぎるとガスを発し、金具のメッキがういてしまいます。最近の人形はノリに防腐剤を使用しているので虫のつく心配はほとんどありません。もし防虫剤を使用する場合は少量を紙に包んで使用し、直接人形に触れないようにしてください。

プラスチック製の頭や道具類は溶ける場合がありますのでご注意ください。

湿気の少ない高い所に

直射日光は絶対に避けてください。湿気の比較的少ない押入れの上段や天袋などの高い場所に保管してください。

>>ひな人形・道具それぞれのしまい方のイメージはこちら

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